ラジコン操縦者の皆様へ
【ホビー用】ラジコン操縦士登録制度の目的
ラジコンを操縦する一人一人が、貴重なラジコン用電波を守るため、正しい知識と安全なラジコンの操縦の向上に努め、公平かつ安全で能率的な運用に伴う責任を自覚し、我が国のラジコンの健全な普及発展を図ることを目的としています。
ラジコン操縦士登録を行い適正な運用に努めることは、ラジコン専用電波の増波や社会的評価の向上に繋がります。
今後のラジコン業界発展の為、是非ご登録をお願いいたします。
対象者
ラジコン操縦士登録は、日本国内でラジコン操縦を健全に運用し愛好する方でしたら、年齢・性別・国籍に関わらずどなたでも登録・加入することができます。
ホビー用ラジコン操縦士会員専用
【ホビー用】ラジコン補償制度
ラジコン補償制度は、(一財)日本ラジコン電波安全協会のラジコン操縦士登録をされた方(協会の会員)の為に設けられた制度です。「不測の事態に万全の備え」をモットーにラジコン操縦士登録者が各位の相互扶助を目的としているものでラジコン補償制度のみの加入はできません。
この保険は、日本国内でラジコン模型の操縦中に不注意によって他人を死傷させたり、他人の財物を壊した場合、被害者に支払わなければならない法律上の損害賠償金や争訟のための費用をお支払いするものです。
【産業用】ラジコン操縦士登録制度の目的
昨今、操縦が比較的容易なマルチコプターの出現により、無人航空機の利用が増大しています。それによって電波の混信妨害などが生じ、その利用目的が達成できなくなる事案が増えています。
産業用ラジコンを操作する方は貴重な電波を大切にし、「混信妨害の未然防止と電波法令」、「電波技術及び安全運用に関する知識・責任・自覚」が求められます。
そのため当協会では産業用ラジコン操縦士の登録制度を設け、運用状況を把握するとともに登録していただいた方には、適正な運用を行うために必要な電波法や電波に関する情報提供を行っています。
ラジコン操縦士登録は、周波数の利用計画の変更や増波に際して総務省の理解と評価を得るための貴重なデータとなるものです。今後、産業用ラジコンの拡大とともに電波利用環境は厳しい状況が予測される中、適正かつ安全な運用と調整などラジコン操縦士の役割はますます重要となります。
産業用ラジコン操縦士会員専用
【産業用】ラジコン電波のプロポ所有者登録の目的
社会経済の進展に伴い、産業の省力化、効率化、環境保護、安全確保等の理由から産業用ラジコンの利用は、空中撮影、農薬散布、草刈り、測量等あらゆる分野に渡り普及拡大してきました。
またラジコン機体は年々高機能化が進み、事故が発生した場合、被害や社会的影響は非常に大きくなることが懸念されてきました。そこで1995年、安全運用の確保を図る為に産業用ラジコンにはホビー用ラジコンとの周波数共用を解消した周波数が割当てられることになりました。
その後も産業用ラジコンは、あらゆる産業分野への利用が増大し、その利用も一定の時期に集中するものや、産業分野間での電波の輻輳(ふくそう)が多発し、運用調整による安全確保も困難を極めるようになり、産業界から増波要望も出されました。そのため、当協会は2003年新たな周波数割当て要望に向けて総務大臣の免許を受け実験局を開設し、産業用ラジコン関係者の協力を求め周波数の有効利用をはじめ産業用分野における運用形態を踏まえた各種干渉実験等を行い総務省に報告した結果、2004年3月26日新たな周波数4波の割当てを頂く事ができました。
しかし、産業用ラジコンの運用は、産業の事業形態により様々であり、運用の集中化が進展する中で、事故の未然防止を図るためには、同一事業者間のみならず、利用者全体の運用調整等安全対策が強く求められています。
産業用ラジコン利用者間の運用調整及び混信妨害等に対する原因究明調査等に的確に対応し適正な運用を確保するためには、産業用ラジコンのプロポの所有者、利用目的及び利用地域等の実態把握が必要不可欠です。
当協会は、1995年産業ラジコン用周波数の割当て当初から、産業ラジコン用電波の運用状況を把握するため、プロポの所有者登録制度を設け利用者の理解と協力を求めてきたところです。
これらの登録リストは産業用ラジコンの普及と安全を確保するための情報提供や、将来、産業用ラジコンの周波数使用基準の見直し、総務省に対する増波要望等のため、重要なデータとして活用するものとなります。登録は無料です。是非ご協力をお願いいたします。